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空間に放出される未利用な"熱"をテーマに、利用に向けた研究成果と今後の展開について採りあげました。
こうした"熱"の利用が新たなエネルギー源となり、SDGsを実現する具体策や今後の社会のあり方を考える、参加者には示唆を得る機会となりました。

2020年2月13日(木)13:30~16:30 
会場:関西経済連合会 会議室(大阪市北区中之島 中之島センタービル29階)
主催:(公財)関西文化学術研究都市推進機構 
共催:(公社)関西経済連合会、(国研)科学技術振興機構
後援他:神戸大学学術・産業イノベーション創造本部、奈良先端科学技術大学院大学、大阪イノベーションハブ、関西広域連合、日本化学会 近畿支部、日本エネルギー学会、日本太陽エネルギー学会、日本機械学会、応用物理学会、日本レオロジー学会、化学工学会、日本熱電学会

  • 主催者挨拶
    20200213_fig2.png関西文化学術研究都市推進機構 常務理事・事務局長 中川 雅永
  • 講演1「硬殻マイクロカプセル化蓄熱材がもたらす未来社会」

    神戸大学大学院工学研究科 教授・博士[工学]複雑熱流体工学研究センター長 鈴木 洋 氏

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    未利用熱利用のためには、需要と供給に関する時間・温度・空間の熱ギャップを解消する必要がある。その技術が潜熱蓄熱・化学蓄熱・潜熱輸送である。硬殻マイクロカプセル内の蓄熱材は、過冷却現象がなく、時間的熱ギャップを解消する潜熱蓄熱材となる。また化学蓄熱材を導入すれば、ヒートポンプ素材となり、その高反応特性により、温度的熱ギャップを解消する素材となる。さらに空間的熱ギャップを解消する潜熱輸送剤としても、低抵抗輸送が可能であり、高伝熱特性を示す。本講ではこれらの特性を活かし、次世代低炭素社会を実現する技術を紹介する。

    講演内容 全文はこちら

  • 講演2「フレキシブル熱電変換素子を実現する有機系熱電材料 ・素子構造のトータルデザイン 〜『使いやすさ』を追求すべし!〜」

    奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 物質創成科学領域 教授・博士(工学)  中村 雅一 氏

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    IoTの社会実装が広がるにつれ、身の回りのセンサや電子回路の数が爆発的に増加する。それらの電源として用いるべく、使用環境の未利用エネルギーを収穫して電気エネルギーに変換する「エナジーハーベスター」に注目が集まっている。熱電変換素子もその一つである。人体や居住環境に恒常的に付随する熱流によって発電する用途において、有機系材料によるフレキシブル熱電変換素子が有利である理由を解説し、それを実現するために我々が研究している新をどのように素子にするかを含めた総合的な技術開発について紹介したい。

    講演内容 全文はこちら

  • オープンディスカッション
  • 閉会挨拶
    関西文化学術研究都市推進機構 理事・総括ディレクター 香川 裕行20200213_fig5.png