新年のご挨拶
2021年1月1日
新年あけましておめでとうございます。清々しい新年をお迎えのことと、お喜び申し上げます。
平素は弊機構の取り組みに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年は、新型コロナウイルスによるパンデミックにより、これまで想像もできなかったコロナ禍と言われる状況が世界中に広がった年となりました。人々の生活が一変する中、働き方も同様に変化し、テレワークやオンライン会議が普及するなど、社会の変革が加速され、社会活動の効率化が進んだ一方、それによる課題も表面化してまいりました。
けいはんな学研都市では、この社会変化や課題解決のその先を見据えた研究や技術開発が活発化しています。例えば、京都府立大学の塚本学長が開発された「ダチョウ抗体マスク」が現在広く普及しています。これはダチョウの卵から抽出する抗体によってウイルスを不活性化し感染力を抑制するもので、こうした「けいはんな発」の技術が、コロナ禍の克服とその後の社会の発展に貢献することを確信しております。
一方、社会のデジタル化が進んだことにより、これまでの東京一極集中に対する見直しの議論が高まっており、大阪・関西万博に向けて動き出した関西のポテンシャルに、今後より一層の注目が集まるでしょう。また、昨年7月には、大阪・京都・兵庫が「スタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市」に選定されました。けいはんな学研都市においても、産学公民連携のもと、世界トップレベルの研究開発型オープンイノベーション拠点を目指し、大いに期待されています。研究開発の成果を活用し万博の成功に貢献するとともに、けいはんな学研都市の存在価値を世界に向けて発信していく所存でございます。
日本が、そして関西がこのピンチをチャンスとし、目を見張るほどに成長したと、将来誇りを持って振り返ることができるよう、産学官が互いに知恵を出し合いながら共に進んで参ります。
本年も引き続き、皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
公益財団法人 関西文化学術研究都市推進機構 理事長