共創・イノベーション推進の場

けいはんな学研都市は、次世代スマートシティの実現に寄与する「世界トップレベルの研究開発型オープンイノベーション拠点」形成を目指しています。都市内外・グローバルプレイヤーとの共創を重視し、産学官住連携で実証環境を活用しながら研究開発の事業化を促進する取組を進めています。

けいはんなR&Dイノベーションコンソーシアム

新事業・新産業創出を図るため、RDMM(Research & Development for Monodzukuri through Marketing)支援センターでは未来社会やマーケットの想定に基づく産官学連携、異業種連携プロジェクトを、オープンイノベーションを基軸として推進し、研究開発成果の活用を促進します。これまでに4ワーキング(農食、健康、モビリティー・エネルギー、新テーマ創造)に延べ70企業が参加し新事業・新サービスを創出しています。
運営を担うRDMM支援センターでは、企業の研究開発の初期段階から事業化までワンストップで支援する産学官連携の中心組織として、以下の事業を進めています。

K-PeP(けいはんな公道走行実証実験プラットフォーム)

自動運転等の新技術や次世代交通システムの確立に向けた我が国初の企業乗合型・住民参加型公道走行実証実験プラットフォームです。
●KICK等の施設内設備の提供●けいはんな公道での走行実証実験の施設提供●官公庁・警察などの申請代行●「Clubけいはんな」活用による実証実験の加速等を中核に、新技術や新産業の創出に貢献しています。

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Clubけいはんな

住民目線での意見やアイデアを新たなサービスや新商品の開発、街づくり等に反映させるべく、2016年11月に設立された住民参加型組織で、現在、全国から約3千名の皆様に会員になっていただいております。企業や大学等産官学の各団体からのご要望に基づき、住民アンケートや調査によるマーケット分析、住民参加型ワークショップ等によるアイデア検討、住民とのコラボによる実証実験等を進め、新事業・新産業創出、まちづくり等に貢献しています。

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AIJプラットフォーム(ASEAN, IORA and JAPAN イノベーション連携プラットフォーム)

ASEAN、IORA(環インド洋連合)諸国とのサイエンスシティーや研究機関・大学・企業と連携し、イノベーションや新事業・新産業創出に向けた仕組み(国際人材交流プログラム、各国の研究機関・プロトタイピング・マーケティング施設の相互活用)を提供しています。また、JETROなど連携機関と協力し、ASEAN、IORA諸国と共同技術・商品開発を目指す企業への現地連携プロジェクトへの支援を行っています。

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けいはんな情報通信オープンラボ研究推進協議会

NICTけいはんな情報通信オープンラボに関連する分野において、産学官連携による研究開発を推進し、関西のICTポテンシャルを引き出し、新技術の開発、人材の育成、新産業の創出を促すことを目的とした協議会です。オープンラボに関連する分野の研究開発の推進・支援として、研究開発プロジェクトの企画立案・コンソーシアム組成支援、施設利用のPR・研究開発成果等の普及、関係機関との情報交換・交流などを行っています。

けいはんなスタートアップエコシステム

2020年7月けいはんなを含む「大阪・京都・ひょうご神戸コンソーシアム」が、国の「世界に伍するスタートアップ・エコシステム拠点形成戦略」に係るスタートアップ・エコシステム グローバル拠点都市に選定されました。

けいはんな学研都市もエコシステム拠点として、けいはんな発スタートアップの発掘と育成、優秀な企業(ユニコーン)の輩出を目指して、「けいはんなスタートアップエコシステム」を形成いたしました。

大学、企業、自治体、地元金融機関、支援機関等が連携して、また地域に留まらず各都市のエコシステム拠点との連携を高めることで、アントレプレナーシップの醸成から起業家の育成、事業化の検証まで、一貫した支援を目指しています。

けいはんな学研都市の強みであるサイエンス/テクノロジーとアート/文化の融合をイノベーションの創出につなげ、スタートアップとけいはんな学研都市に立地する150を超える研究機関や大学、高度な技術を有する企業との連携により競争力のあるスタートアップが次々と創出されるスタートアップエコシステムの発展を目指しています。

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けいはんなリサーチコンプレックス推進協議会

「けいはんなリサーチコンプレックス(RC)」は、けいはんな学研都市に立地する機関が協力し、地域外の機関とも連携を深め、異分野融合研究開発、人材育成、事業化支援等を一体的に進め、イノベーションを創出する活動です。
この活動は、文部科学省/科学技術振興機構(JST)の委託を受けて2016年10月から3年6ヶ月間実施した「けいはんなリサーチコンプレックス事業」を契機にスタートしたもので、その実績を活かして2020年6月に「けいはんなリサーチコンプレックス推進協議会」を設立し、けいはんな学研都市ならではのグローバルイノベーションエコシステムのさらなる発展に取り組んでいます。

グローバルイノベーション連携ネットワーク

世界中のイノベーション推進機関等と連携関係を築くことで、世界の有望スタートアップ等イノベーション創出に貢献するプレイヤーとけいはんなが有する世界トップレベルの学術研究機関・企業の科学技術力や住民参加型実証実験都市機能をつなげ、KGAP+やKOSAINN/KOSAINN+を活用して、「けいはんなグローバルイノベーションエコシステム」を構築しています。
2023年度は、MENA地域、ドイツNRW州、リトアニア、オーストリア、台湾のイノベーション支援機関と協力覚書の締結や共同イベントを行い、ネットワークを拡大・充実させました。また、京都スマートシティエキスポ2023において、英国InnovatinoRCAを招いてアートとテクノロジーの融合をテーマにパネルディスカッションを実施しました。

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KGAP+
(Keihanna Global Acceleration Program Plus)

2019年から実施しているグローバルスタートアップ支援プログラムで、国内に加え世界の連携機関から選ばれたスタートアップが参加し、3カ月間、ATRとリサーチコンプレックス推進協議会がメンターとともに、ピッチイベントやメンタリング、実証実験都市機能の活用を通じて日本の企業等との協業を支援します。
2019年夏期の第1期から2023年冬期の第10期までに17の国・地域から16の分野の155社が参加し、第9期までで68%が協業に前向きな日本の企業等を見つけることができました。2023年度は、スペインカタルーニャ州やオーストリア、台湾への進出の足掛かりをつくる特別プログラムの実施やCEATEC2023やIVS KYOTO 2023でのピッチセッション開催を行いました。

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KOSAINN/KOSAINN+
(Keihanna Open Global Service Platform for Accelerated Co-Innovation)

日本企業等の課題解決・事業開発や地方自治体の地域創生に向けた実証プロジェクトをグローバルなオープンイノベーションで実施するプラットフォームです。ATRが、国内外の幅広いネットワークを活かして、プロジェクトの先駆性•機動性を高め得るスタートアップや専門的な知見をもつ研究者が参画するチームビルディングを支援します。

2021年からはKOSAINNを発展させ、カナダの政府系イノベーション推進機関が実証プロジェクトに参加するスタートアップを支援することでプロジェクト創出が加速する「KOSAINN+」を開始し、京都府和束町における茶業や日本企業の課題解決・事業開発に貢献しています。